建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年1月号〉

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■現在、兵庫県が整備を進める主な住宅

明石海峡大橋、大阪湾を見渡す高台に位置

県営高丸住宅(建替、第1期)

▲完成予想図
(手前の2棟を1期工事で、3棟、4棟目はそれぞれ2期、3期工事で建て替える)

高丸住宅は神戸市西南部、JR・山陽電鉄垂水駅の北900mの高台に位置する。明石海峡大橋、大阪湾を見渡せる眺めのよい場所で、戸建て住宅と共同住宅が混在する住宅地となっている。
既存住宅は、大きく4つの宅盤に分かれ、鉄筋コンクリート造4階建6棟、6階建2棟、計8棟・300戸が建っているが、建替計画は3期に分け、4棟・243戸とコミュニティープラザを建設する予定。現在は1期工事として、既設建物を解体・撤去。鉄筋コンクリート造6階建1棟・72戸、6階建1棟・54戸、計2棟・126戸の建設が進められている。

建設にあたっては、経済的な設計を行うために既存の宅盤を利用して造成を減らし、周辺住宅からの距離を確保し現状より多い日照を確保。また、コミュニティープラザは団地・近隣住民とも利用しやすいよう敷地中央付近に設置する。
住戸は、車椅子タイプを含む5タイプを用意。高齢者特定目的住宅も設け、戸内をバリアフリーにするなど、幅広い住民ニーズに対応。世代を超えて使いやすい仕様に計画されている。

本住宅地が昭和32年の建設から40年余りの歴史を持つことに鑑み、地域住民が慣れ親しんだ景観をできるだけ守るため、既設の石積擁壁を残し、新設の擁壁は低く押さえた。また境界線には潤いを演出する植栽帯を配し、既存住宅との緩衝帯としている。


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