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長崎大学は、長期にわたる同大学全体の教育研究基盤として、「総合教育研究棟」の整備を進めている。
建設地は、長崎市文教町1-14の長崎大学文教町2団地構内。敷地面積187,124平方メートル、構造・規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上12階建、延床面積12,900平方メートルで、そのうち今回は8,730平方メートルを整備し、残りの4,170平方メートルは増築予定となっている。
棟全体のゾーン構成は、使用者の利便性や相互の連携を考慮し設定され、低層階は、全学を対象とする講義・ゼミスペースを配置し効率的な運用を図るのをはじめ、中層階には、“自然科学系の総合大学院設置構想”を踏まえ専門分野の教育研究を展開するスペースとして、高度化・多様化する学術分野の変化に的確に対応できる高品質の実験研究スペースを設ける。さらに高層階については、共同研究スペースやプロジェクト研究スペースとしてオープンラボを設け、同大学における全学的な教育研究に対応する。
同大学では、「21世紀において個性輝く大学」へと変革するために、あらゆる改革構想が審議されている。その基盤となる施設に目を向けると旧態依然として老朽化・狭隘化が進み、新たなニーズへの対応が難しいため早急に改善しなければならない状況にある。
今回整備の本総合教育研究棟はその第一歩を踏み出すものとして大きな期待を集めている。
完成は、平成15年3月末の予定。
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基準階フロアのゾーニング実験研究室を東西ウイングに、中央部北側には共通利用の便所、階段を設け、南側には居住者の休息、歓談の場としてリフレッシュコーナーを中央に配置する。光庭は、周囲の廊下に自然光を取り入れかつ換気に有効となる。また、メンテナンスを考慮し、廊下に面してps・epsを設けた。 |