建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年6月号〉

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留学生のために、身近な生活の中で国際交流を深める“混住型学生宿舎”を建設

同施設を起点として、山手団地を“国際村”へと発展

名古屋大学・(山手)国際交流会館

名古屋大学は、既存の学生寮改築を契機に、近年増加している留学生のための宿舎を整備するものとして、身近な生活の中で国際交流を深めていく事を目指した“混住型学生宿舎”となる「国際交流会館」の建設を進めており、工事も完成目前となる最終の調整段階に入っているところである。
建設地は、名古屋市昭和区山手通2-14-1の名古屋大学山手団地構内。敷地面積10,188平方メートル、建築面積1,446平方メートル。構造・規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上9階建、延床面積6,446平方メートルとなる。

施設の主な内容としては、1階部分を多目的ホール等のパブリック空間、2階以上を住居空間と位置づけており、居住空間は研究勉学・就寝の場として十分なプライバシーを確保した寮室、コミュニケーショングループ活動の場となるリビング等から構成され、個人空間と共同空間を併せ持つ空間を演出している。

当敷地は、近隣商業の賑わいと第1種低住専の静閑さを併せ持つ場所であるため、敷地アプローチ側に高層棟、一歩踏み入れると低層棟からなる計画とし、地域との調和を最大限に配慮している。
今後は、同施設の起点のもと、山手団地を“国際村”と位置づけたさらなる発展性が期待されている。


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