建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年6月号〉

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地元民悲願の新幹線駅設置工事が進行中

2004年春に上越新幹線初の新駅開業

埼玉県本庄市 JR東日本・(仮称)本庄新駅

JR東日本は、上越新幹線熊谷―高崎間に、新駅「本庄新駅」(仮称)の建設工事を進めている。
設置場所は埼玉県本庄市大字北堀地区で、現在の高崎線本庄駅の約2km南、関越自動車道本庄・児玉インターチェンジの近く。上越新幹線の新駅設置は、1982年の開業以来初めてとなる。
本庄新駅の設置は、地元民にとって長年の悲願であり、本庄市や周辺市町村による誘致活動が30年以上にわたって繰り広げられてきた。1995年3月には、地方拠点法に基づいた本庄地方拠点都市地域の基本計画も承認され、本庄市側も、駅を核にしたまちづくり構想に取り組んできた。そして、98年12月には、本庄市、埼玉県、JR東日本三者による駅建設の全額地元負担等の覚書の調印、その後、詳細設計の協定締結、事業基本計画変更の運輸大臣申請・認可、施工協定の締結を受け、2001年8月1日に起工式が行われ、工事が着手された。

建設費の総額は123億円で、負担の配分は埼玉県、本庄市が各1/3、美里町、児玉町など周辺6町村が1/6、残り1/6はその他の周辺市町村、民間の寄付などとなっている。 
新駅は、現在の本線の外側に副本線2線を敷設する、相対式2面4線(通過線2線、停車用副本線2線)タイプで、駅舎は高架下に設けられる。
また駅の周辺は、地域振興整備公団により、アクセス道路やパーク&ライド方式の駐車場整備などの土地区画整理事業が行われ、周辺地域の核施設として、早稲田大学本庄キャンパス(早稲田リサーチパーク)施設の一部が、既に供用を開始している。
本庄市制施行50周年、埼玉国体開催年である2004年春の開業を目指す。

駅部断面図

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