建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年5月号〉

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全国で10番目の長さを誇る 「箕面の山」初のトンネルを建設

大幹線の幕開け

大阪府道路公社/箕面有料道路山岳トンネル築造

■北坑口完成予想図 ■箕面トンネル北工区イメージ図
箕面有料道路山岳トンネルは、新御堂筋線の一般国道423号を北に延伸し、箕面市萱野の一般国道171号から箕面市下止々呂美の一般国道423号を結ぶ、一般国道423号バイパスの箕面有料道路区間(箕面市坊島から箕面市下止々呂美)の一部として建設している。
このバイパスは、池田市内の交通渋滞の緩和や、大阪府企業局が整備中の「水と緑の健康都市」へのメインアクセスとしての役割を担い、将来的には第二名神高速道路(近畿自動車道名古屋神戸線)と大阪都心を結ぶ大幹線道路となるもの。
同山岳トンネルは、標高200mから600mの北摂山地を貫く延長5.6qをnatmにより掘削し、当面暫定2車線(対面通行)の整備を行い、本坑と避難坑を建設する。将来的には避難坑を南行き車線として拡大し、2車線×2車線の4車線の眼鏡トンネルとする計画である。
■位置図

▲箕面トンネル南工区イメージ図
現場・最前線


大阪府道路公社
箕面有料道路建設事務所長 福井 隆晴


箕面トンネルは道路トンネルとして全国10番目の長さを誇ります。また、南側坑口部は未固結の土砂地山において、掘削面積約310平方メートルというこれまでに例を見ない大断面の掘削を行います。箕面の山では初の本格的なトンネル工事となりますので、地質調査を十分に行い、複雑な地質に対応できる施工方法を日々検討しながら掘削作業を進めていくことになります。また、トンネルルートにあたる地山は、断層、破砕帯の影響を強く受けており、これまでも多量湧水の発生とともに切羽崩壊がみられるので、現場計測や水文観測結果を踏まえ、慎重に施工することが必要です。
今後とも工事の完成まで無事故、安全施工を目指して、全力で取組んで参りますので、皆様の温かいご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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