建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年1月号〉

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紫雲寺記念公園の一環事業として、地域活性化を担う“健康増進施設”を建設

あわせて、地域主体の第3セクターが「紫雲寺記念館」を提案

新潟県土木部都市局営繕課・紫雲寺記念館記念公園健康スポーツセンター

北蒲原郡紫雲寺町にある「紫雲寺記念公園」では現在、2002年春の開業に向けて、同公園内の“健康増進ゾーン”にあたる中核施設として「健康スポーツセンター」の建設が進められているところである。
「紫雲寺記念公園」整備計画は、阿賀北海洋性レクリェーション地域整備計画の一環として、県民の“広域レクリェーション需要”と“健康の維持増進”を図る公園で、新潟県の「核」的な広域公園を創ることを目的としたもの。昭和61年9月に「天皇陛下御在位六十年記念事業」の一環として記念運動公園に指定され、昭和63年1月に79.7haが都市計画決定されるなど、15年間に順次計画され、現在では、健康運動ゾーンの中核施設に位置づけられる「健康スポーツセンター」の早期完成が待ち望まれている。

建設地は、新潟県北蒲原郡紫雲寺町藤塚浜地内で、新潟市街地から約25km、新発田市街地から約10kmに位置している。同センターは、プール棟と体育館棟の2棟に分けて建てられ、施設の概要として、「プール棟」は建築面積1,437.97平方メートル、規模・構造は鉄筋コンクリート造平屋建、延床面積1,224.33平方メートル。一方、「体育館棟」は建築面積651.04平方メートル、規模・構造は鉄筋コンクリート造平屋建、一部鉄骨立体トラス、延床面積651.04平方メートルとなる。

施設の主な内容として、「プール棟」の温浴室には、25mプール、子どもプールをはじめ、全身浴・ネックシャワー・気泡浴などがあるバーデプールやスチームサウナ、このほか、男女更衣室、多目的更衣室、監視室などを設ける。「体育館棟」のトレーニング室には、バレーボール1面を基準としたバドミントンコート3面をはじめ、男女更衣室、多目的更衣室、会議室などを設ける。
「健康運動ゾーン」は、県民の広域レクリェーションヘのニーズに対応し、健康の維持増進を図るとの基本方針に基づき、「高齢化」「少子化」等の社会背景や、「生きがい」「健康増進」の問題等に対応するために設けられたゾーンである。計画地内では、掘削された泉温51℃、毎分161リットルの強塩泉の結果を基に、温泉を利用した第三セクターが「紫雲寺記念館」を、県がプール・体育館棟からなる「健康スポーツセンター」と「屋外運動施設」を整備することとなった。これらの施設が、効率的・一体的に機能することにより、「健康運動ゾーン」で中核をなし、地域活性化の一躍を担うものとなる。


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