建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2001年12月号〉

寄稿

地域の課題とニーズに対応する21世紀型の社会資本の整備を目指して

新潟県 新発田土木事務所長 上田 茂樹

上田茂樹 うえだ・しげき
昭和23年3月5日生まれ
新潟県出身
新潟大学農学部農業工学科卒業
昭和45年新潟県土木部採用
昭和60年道路建設課 主任
平成 4年道路維持課 副参事
平成 8年新発田土木 道路課長
平成10年道路建設課 課長補佐
平成11年道路建設課 参事
平成13年現職
■管内の概要
当管内は、新潟県の北部に位置し、新発田市と北蒲原郡の1市6町4村で構成されています。面積は1,029平方キロメートル、人口は約20万人です。東部には、ブナの原生林が繁り高山植物の咲く磐梯朝日国立公園、胎内二王子及び五頭連峰県立自然公園があり、緑豊かで雄大な山岳地帯となっています。一方西部には、これらの山岳地帯から1級河川の阿賀野川、荒川、2級河川の加治川、胎内川、落堀川の清流が日本海に注ぎ、広大な沖積平野を形成しております。
管内の中心都市である新発田市は城下町として発展し、県都中心の新潟市とは約30分で結ばれる好位置にあります。管内の高速道路は、平成9年に磐越自動車道が供用開始されており、更に日本海東北自動車道(日沿道)の工事が急ピッチで進められ平成14年度には、新潟〜中条間の供用が予定され、県内外との交流が一層進むものと期待されております。
■管内の主要事業
I.日沿道・中条ICアクセス
道路整備事業
日沿道の新潟空港ICから中条ICまでの27.5KMが、平成14年度の供用開始を目指し整備が進められております。この中条ICへのアクセス道路となるバイパス工事「延長6,630M・幅員18M」を平成7年度から日沿道の供用に合わせ整備を行なっております。
U.折居川災害復旧助成事業
この事業は、災害復旧事業制度の拡充「越水をさせない災害復旧」により、被害をもたらした洪水位まで堤防を嵩上げし、未被害区間を含めた一連の区間(9,690M)の改良復旧をするもので、平成14年度の概成を目指しております。
V.奥胎内ダム建設事業
奥胎内ダムは、胎内川総合開発の一環として下流域の治水対策の更なる向上を図るため、昭和60年度に実施計画調査に着手し、平成2年度から建設工事に着手しております。これまでに、橋梁6橋トンネル1本を含む延長約5.8KMの工事用道路を概成し、本年度中の本体工事の発注に向け作業を行なっております。
■おわりに
県財政の状況が厳しいなかではありますが、地域の課題とニーズに対応する21世紀にふさわしい社会資本の整備に一層努めていきたいと考えております。
▲奥体内ダム完成予想図

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