建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2001年12月号〉

寄稿

平成13年度事業の概要について

北海道帯広土木現業所長 高井 修
はじめに

北海道では、平成10年度から第3次北海道長期総合計画がスタートしております。
また、昨年4月から地方分権一括法が施行され、地方自治体は国と「対等・協働」の新しい関係の中で、自己決定・自己責任の原則に基づき、活力ある地域社会を自らつくることが求められております。
当所といたしましても、この計画に基づき、21世紀の新しい地域づくりを進めていくため、十勝の雄大な自然環境と調和のとれた安全で豊かな国土の形成や快適な都市環境づくりを目指し、地域交通網の形成をはじめ、河川、砂防、公園、下水道、漁港等生活基盤整備を着実に進めてまいります。


平成13年度の主要事業

道路関係事業では、幕別帯広芽室線の札内清柳大橋及び広尾大樹線のレインボー大橋の本年度完成、供用開始を目指し整備を進めます。また、音調津陣屋線のトンネル工、宝来南通の宝来橋、豊頃糠内芽室線の第二大川橋などの整備を促進します。
公園・下水道事業では、平成15年度の一部供用開始を目指す十勝圏道立広域公園や十勝川流域下水道などの整備を促進します。
河川事業では、抜本的な洪水対策として売買川や利別川などの事業を推進します。また、「水辺の楽校」プロジェクトを進めている帯広川などでは、住民参加型の川づくりを進めてまいります。
砂防関係事業では、雌阿寒岳の火山噴火警戒避難対策事業を推進するとともに芽室川、東広尾川などの渓流では河畔林の保全を図りながら砂防事業による整備を進めてまいります。また、広尾町二見町地区の急傾斜地崩壊対策事業を促進します。
漁港事業では、大樹、厚内、音調津の各漁港で防波堤などの施設整備を促進します。


おわりに

 北海道の価値や可能性を見つめ直し、それぞれの地域の特性に立脚して自主・自律の地域づくりを目指すことが、これまで以上に求められる時代にあります。社会資本の整備にあたっても、これまで以上に効果的に進めるとともに、少子・高齢、高度情報通信、環境重視型社会への対応のため、新たな視点に立って整備手法の工夫などを行い、活力ある産業や豊かな生活を実現するための施策を展開することとしておりますので、今後とも皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

▲売買川放水路

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