建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2001年10月号〉

寄稿

特集・日本道路公団(JH) 中部支社

第二東名・豊田JCTが完成間近

日本道路公団 中部支社 豊田工事事務所長 鈴木 裕二 氏

鈴木 裕二 すずき・ゆうじ
昭和52年山梨大学土木工学科卒業、日本道路公団入社
平成 8年名古屋建設局 構造技術課課長
平成10年名古屋建設局 豊田工事事務所長
現在に至る
事務所概要
豊田工事事務所は、愛知県内における第二東海自動車道(第二東名高速道路)の事業を担当するため、平成8年7月1日付で新設されました。当事務所は、愛知県額田郡額田町から刈谷市までの約41kmの事業を担当いたします。
額田郡額田町を管内ルートの起点とした路線は、現東名高速道路とほぼ平行に北西に進み国道473号と連結した後、岡崎市北部丘陵地を北上しながら豊田市で国道475号と連結します。その後、豊田市内を南西に進み、矢作川を渡河し国道248号及び東名高速道路と連結し、安城市を通過後、県道名古屋岡崎線と連結します。さらに、豊田南バイパスや国道155号と交差後刈谷市に入り、豊明市境の境川まで続きます。額田町から岡崎市までは山地部を走り、豊田市から刈谷市までは主に橋梁・高架の区間となります。このうち豊田南IC前後の約4.8kmについては、県道名古屋岡崎線上を一部2階建構造として計画されています。
▲豊田ジャンクション
平成13年度事業計画概要
事業計画としては、額田町〜岡崎市間(約21km)は、平成11年12月から地元設計協議を開始し現在設計協議中です。平成13年度は設計協議確認書締結を目指し協議を進めます。
豊田市〜刈谷市間(約20km)は、平成12年8月に豊田市花園、吉原地区の設計協議確認書締結に伴い全区間の設計協議を完了しています。用地取得の進捗率は85%(6月末現在)に達し、本線工事発注も54件(7月末現在)発注しており、発注率は82%となっています。平成13年度は、用地取得、工事進捗を図ると共に舗装工事等の発注を予定しており、豊田東IC〜豊田東JCT間においても本線工事発注を予定しています。
なお、豊田JCT部においては、平成11年10月、平成12年11月に現東名高速道路を夜間通行止めにして高速道路上の5橋全ての桁架設を完了しており、豊田JCT全体の工事進捗も87%(7月末現在)となっています。
また、一般有料道路として事業認可されている東海環状自動車道の美濃・関JCT〜豊田東JCT間(約73km)の内、瀬戸市東山路町〜豊田東JCT間(約21.3km)を平成13年7月1日から豊田工事事務所が担当することになり、今後、舗装・施設工事等を実施していくことになります。
路線概要
第二東名高速道路
1.路線名 第二東海自動車道横浜名古屋線
2.区間及び延長 愛知県額田郡額田町から愛知県刈谷市まで約41km
3.通過市町村 愛知県額田郡額田町、岡崎市、豊田市、安城市、刈谷市
4.規格及び車線数 額田郡額田町〜豊田東JCT 1種1級、6車線(暫定4車)
豊田東JCT〜刈谷市 1種2級、6車線
5.構造物比率 土工19km(46%)、橋梁・高架17km(42%)、トンネル5km(12%)
6.設計速度 額田郡額田町〜豊田東JCT 120km/h(140km/h)
豊田東JCT〜刈谷市 100km/h
7.最小曲線半径 額田郡額田町〜豊田東JCT 3,000m以上
豊田東JCT〜刈谷市 700m以上
8.最急縦断勾配 額田郡額田町〜豊田東JCT 2%以下
豊田東JCT〜刈谷市 3%以下
9.連結予定施設 額田IC(額田郡額田町)一般国道473号
豊田東JCT(豊田市)一般国道475号(東海環状自動車道)
豊田東IC(豊田市)一般国道248号
豊田JCT(豊田市)東名高速道路
豊田南IC(豊田市)県道名古屋岡崎線
*IC名は仮称

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