建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2001年7月号〉

寄稿 特集 日本道路公団(JH)四国支社

松山自動車道・今治小松自動車道の概要

松山工事事務所の事業

日本道路公団 四国支社 松山工事事務所長 山下 秀信 氏

山下 秀信 やました ひでのぶ
昭和42年日本道路公団入社
平成 8年四国支社保全課長
平成12年松山工事事務所長
路線の概要
松山自動車道
四国縦貫自動車道は、徳島市を起点として愛媛県川之江市、松山市などを経由して愛媛県大洲市に至る総延長約222kmの路線で、既に全線供用しています。
この内、松山自動車道としては川之江JCTから大洲ICまでの約127kmの路線で、川之江JCTからいよ西条ICまでが4車線、いよ西条ICから大洲ICまでが暫定供用となっており、現在、いよ西条ICから松山ICまでの48.8kmの四車線化事業を松山工事事務所で担当しています。
いよ西条IC〜川内IC間は、石鎚山を南に望む山裾をトンネルと橋梁で通過する山岳路線、川内IC〜松山IC間は、道後平野を流れる重信川の右岸を盛土と橋梁で通過し、松山市域で4.7kmの松山高架橋となっています。
今治小松自動車道
今治小松自動車道は、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)と松山自動車道を結ぶ延長23.3kmの自動車専用道路です。この内、今治湯ノ浦ICからいよ小松ICまでの13kmが事業化され、国土交通省とJHの合併施工方式で事業を実施しており、東予丹原ICからいよ小松ICまでの4kmが供用済みです。
路線の効果
松山自動車道
四国縦貫自動車道の路線として本州四国連絡道路と相まって本州との一体化を図り産業経済の発展に重要な役割をはたすとともに、四国4県都を結ぶエックスハイウェイの路線として四国の地域活性化に寄与します。
今治小松自動車道
今治小松自動車道(一般国道196号)は、本州四国連絡道路(尾道・今治ルート)と四国縦貫自動車道を接続し、一体となった高速ネットワークを形成します。
工事の状況
松山自動車道
いよ西条IC〜川内IC間(36.8km)は平成7年11月2日に暫定解除となり、平成8年3月に四車線化工事に着手しました。橋梁44箇所、トンネル17箇所で、構造物比率は47%となる山岳路線です。トンネルの施工においてはI期線への影響を考慮しながら行っています。
現在までに一部四車線化を完了していますが、今年度においても、いよ西条IC付近の一部の四車線化を完了させる予定です。平成13年4月末の進捗率は53%となっています。
川内IC〜松山IC(12km)は平成10年12月25日に四車線化の施工命令を受け、平成11年3月に四車線化工事に着手しました。平地部の路線でトンネルはなく、橋梁10箇所ですが、松山市域で4.7kmの松山高架橋となっており、構造物比率は49%となっています。この松山高架橋周辺は地下水が流れており、その利用のため多くの井戸や水源地が散在していることから、それらへの影響を少なくするため、直接基礎で連続フーチング構造を採用しています。今年度、川内IC付近の一部の四車線化を完了させる予定です。平成13年4月末の進捗率は9%となっています。
今治小松自動車道
今治市長沢〜小松町妙口間13.0kmを建設省において平成元年度事業化され、平成10年11月10日合併施工方式として有料道路事業許可を得ました。
このうち、平成11年7月31日に、東予丹原IC〜いよ小松IC間4kmが供用済で、残る区間については平成13年7月9日の供用に向け、鋭意、舗装、施設工事を行っています。
いよ桜五橋

いよ小松IC〜川内IC間の丹原町域約9kmの松山自動車道は急峻山地部を通過しており、トンネルと橋の連続区間となっている。この路線と並行する国道11号は桜三里と呼ばれ、国道沿いの中山川に流れ込む谷間に架かる高速道路の橋梁を5橋続いて見ることができることからこれらを総称して「いよ桜五橋」と呼んでいる。(東から中山川橋、天子川橋、梶橋、唐子川橋、桜樹橋)


梶橋
鋼方杖ラーメン箱桁橋 120m

中山川橋
pc3径間及び5径間連続ラーメン箱桁橋 474m

唐子川橋
pc径間連続ラーメン箱桁橋 243m

天子川橋
rc逆ランガーアーチ橋 176m

桜樹橋
鋼逆ローゼ橋 198m

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