建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年10月号〉

寄稿

小樽道路事務所の事業紹介

国土交通省北海道開発局 小樽開発建設部 小樽道路事務所長 田中 勝

小樽道路事務所は、小樽市・余市町・仁木町・古平町・積丹町・赤井川村の1市4町1村を通過する一般国道5号・229号・337号・393号の4路線、実延長152.8qを管轄し、改築事業・維持事業及び管理の業務を所掌している。

一般国道5号では、都市内の交通混雑の解消を目的に小樽拡幅・塩谷拡幅を実施している。小樽拡幅(l=9.2q)は平成5年度に事業化され、昨年の7月に車道部の全線4車線化が図られたところである。4車完成後は、渋滞も解消され観光客も増加する等地域産業や経済の発展に貢献するものと期待されている。今年度は、引き続き植樹・のり面緑化・防護柵・雪崩防止柵等を行う予定である。なお、植樹・のり面緑化については、有識者や地域住民代表で構成する「小樽拡幅道路緑化計画委員会」からの提言を受けて整備を進めている。
塩谷拡幅(l=3.7q)は、今年度は2工区に分け整備を進め、一部用地未解決箇所はあるものの、暫定的に車道の4車線化を図る予定である。
一般国道229号では、落石や自然災害に強く安全で信頼性の高い道路とするため、積丹防災を実施している。

滝ノ潤工区においては、沖トンネル(l=2,050m)が両側から掘削巻立て中で、平成15年度の完成供用を目指している。また、余別工区においては、神岬トンネル(l=162m)が掘削に着手し、草内トンネル(l=680m)、来岸トンネル(l=167m)についても本年度着工予定である。
余市市街では、冬に強いまちづくりを目指して、道道・町道を含めて面的に流・融雪溝整備を進めており、15年冬からの供用を目指している。

道路環境整備事業では、5号北町歩道・229号朝日歩道・美国歩道・美国登坂を継続して実施すると共に、新たに「新電線類地中化計画」に基づき、5号小樽駅前において、電線共同溝(l=400m)を実施する予定である。

▲一般国道5号 小樽市 西塩谷改良工事 ▲沖トンネル工事

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