建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年10月号〉

寄稿

岩内道路事務所の概要

国土交通省北海道開発局小樽開発建設部 岩内道路事務所長 加藤 博

当事務所の事業は、地域性から安全で信頼性のある道路を構築するため防災事業が主体で、平成8年度及び平成9年度の緊急点検調査に基づいた岩盤斜面対策等、災害に強い道路を目指して工事を実施している。
また、冬期の交通事故対策、交通混雑の解消、泊原子力発電所の緊急時の広域避難路の確保、物流の効率化や地域産業の支援を目的とした276号の岩内共和道路の事業を進める。この他、交通安全事業の登坂車線やit関連事業(情報技術)の情報boxを実施している。

主な事業としては、積丹防災(珊内工区、祈石工区)及び岩内改良、岩内共和道路、稲穂登坂、情報BOXである。 珊内工区では、川白トンネル(2,106m)の覆工・舗装・照明設備・防災設備等を実施し、キナウシトンネル(995m)は掘削・二次覆工を継続し、舗装・照明設備・防災設備等を実施して、川白トンネルと共に14年度の完成供用に向け工事を進めている。キナウシ〜大森間では、ウエンチクナイトンネル(1,008m)の抗口処理対策と法面等の工事を行うとともにトンネルの掘削・覆工を進め早期完成を目指す。
祈石工区では、平成8年度より工事が進められ、神泊大橋(190m)及び茂岩トンネル(1,142m)が完成し、前後の改良区間を合わせたl=1,400mを平成13年7月に完成供用した。今後は1工区、3工区の橋梁やトンネルの整備を進める。
岩内改良では、岩内トンネル(3,570m)の掘削、二次覆工が終了し、14年度は舗装・照明設備・防災設備等を実施するとともに、敷島内トンネル(137m)の二次覆工・舗装・照明設備・防災設備等を実施して、14年度の完成供用を図る。
情報BOX工事については、5号の共和町や276号・229号の岩内町で実施中である。

この他の主な工事として、交通の流れの円滑化として5号共和町稲穂峠登坂を継続し実施している。
そのほか、所管する国道を安全で快適な交通状況を確保するための維持事業として、維持工事(除草、清掃、構造物補修、塗装、路面補修、法面補修等)・修繕工事(法面対策・舗装修繕、トンネル修繕等)・除雪工事(除雪、防雪)等を実施している。

▲掘削を終えた岩内トンネル

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