建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2002年9月号〉

寄稿

自然と文化に恵まれた福岡県最東部の地域間交流の活性化に寄与する

福岡県 豊前土木事務所長 田代 純一郎

田代 純一郎 たしろ・じゅんいちろう
昭和25年1月1日生まれ
昭和47年3月九州工業大学工学部開発工学科卒
平成10〜11年度 福岡県新北九州空港連絡道路建設事務所
道路建設課長
平成12年度福岡県北九州土木事務所 副所長
平成13年度福岡県苅田港務所所長
平成14年度より現職

豊前土木事務所の管内は、福岡県の最東部に位置し、豊前市及び築上郡の1市3町2村より構成されている。
この地方は古来より自然と文化に恵まれ、椎田町の放射谷、英彦山山系と山国川、城井川に囲まれ、北側は周防灘という海に面し内外の交流の重要な拠点となっている地域でもある。この地域の交通体系としては海岸線をjr日豊本線が走り、海に流れ込む河川に沿って県道が走り下流部で国道10号、及び旧国道に接している。このような地域特有の道路事情が地域間交流の妨げになっているところである。

今年度の豊前土木事務所の事業方針は、山や川といった豊かな自然環境と調和した安全で豊かな、また、快適な生活環境造りを推進し、地域間の交流を活発に行うための事業を効率的に進めていく。
道路関係事業では、地勢及び地形の弱点を克服し地域間交流を推進するなど、地域振興のための道路網の整備を行う。
道路改良事業では、国道10号及び旧国道の機能を補完する意味を持つ主要地方道椎田勝山線の整備を推進する。当路線では13年度築城大橋の完成を見たが、残りの工区を施工し15年度完成を目指す。また、豊前市と築城町を結ぶという両市町30年来の念願を抱えた主要地方道犀川豊前線の工事を行い、早期開通を目指す。

街路事業では、豊前市内の街路甘木八屋線の整備を行い、市街地における歩行者の安全及び地域の活性化を目指す。
河川事業では自然環境にマッチした他自然型での河川改修を目指し多くの試みが行われている。
また、水と親しむ親水空間の創造のため、豊前市内の岩岳川、佐井川、築城町の城井川において郷土の水辺事業で河川公園等の整備を行う。
砂防事業では、住民の安全のため継続事業は継続し新規事業にも積極的に取り組む。  

▲築城大橋

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